ブレーキフルード交換


ブレーキは、油圧で動いています。
その媒体をブレーキフルードと言います。
フルードは油っぽいですが、吸湿性の高いものです。
なので、雨の降ってる日には行なえません。。(^-^;
なお、このフルード交換は、ブレーキメンテになります。
作業は簡単なんですが、失敗したまま気付かないと、重大事故の元になるので、気を付けましょう。

このフルードの交換は、エア抜きをやらなければならないと、非常に時間のかかるメンテになります。。


●交換時期

・フルードの色が褐色になってきている
・フルードが白濁している


推奨交換時期:1年毎


●用意する物


・ブレーキフルード
・耐油性チューブ<5mm>
・空ペットボトル

・レンチ<8>
・+ドライバー


●作業

1.フルード注ぎ足し

交換作業自体、非常に簡単です!
まず、シリンダーの蓋を+ドライバーで開けます。
 
左がフロント、右がリアブレーキのシリンダー内です。
これは大体1年ほど経過した状態ですね。
この写真のようにフルードが茶褐色に変色してたら、交換です!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

リアはシリンダーが半透明ですし、フロントはのぞき窓があるので、それで色と量をチェックするといいんですが、
自分のスパーダは、フロントの窓が真っ白くなってて見られないので、開けないと分かりません。。
やっぱ古い単車はこんなとこに欠陥が…(^-^;

ちなみにシリンダーの場所は、すぐ分かると思いますが、フロントはブレーキレバーの隣り。
リアは、マフラーの付け根の上部にあります。

ブレーキを使っていると、パッドが磨り減り、その分フルードがキャリパー内に移動するので、シリンダー内の量が減ります。
なので、定期的にチェックして(のぞき窓からできますが…)、減りすぎてたら追加する事も必要です。
そのままシリンダー内のがなくなってしまうと、空気が入ってしまい、エアを噛んでしまいます。
そうなると、握ってもフワフワした感じで、力が伝わりにくくなり、ブレーキが上手く使えなくなります…
緊急時には、生死を分けるかも…( ̄△ ̄;)

もし、シリンダー内がいっぱいなら、先にフルードの排出を行ないましょう!
ちなみに、フルードは塗装面には着かないように気を付けましょう。。
塗装剥げの原因になります。
作業中は、シリンダーカバーを開けっ放しにするので、シリンダー周りをウェスなどで囲んでもいいですね。


2.フルードの排出

次はフルードの排出方法です!

これは、ブレーキキャリパーの排出バルブ?みたいなのから行ないます。
 
左がフロント、右がリアです。
これのキャップを外して、8番のメガネレンチを入れて、キャップの付いていた排出口みたいのに耐油チューブをつけます。
で、チューブは空のペットボトルに入れてしまいます。

写真はリアだけですが、こんな感じに。
空のペットは、すぐ転ぶんで、水を入れちゃっててもいいかもしれませんね。。
結構コロコロすんで、ムカつきます…(-_-メ)

で、このままブレーキレバーを握ります。
何度かニギニギしてから握りこんで、そのままメガネレンチでボルトを緩めます。
そうすると、レバーがスカッとして、もっと握り込められると同時に、フルードがポコッ!って出てきます。
レバーを戻さずにレンチを締めて、同じ作業を繰り返します。
なぜ戻さないかと言うと、ここで戻してしまうと、せっかく出したフルードが戻ってしまい、何の意味もありません。。
しかも、その時にエアが入ってしまう可能性も高いので、気を付けましょう。


エアが入っていると、こんな感じに気泡が出ます。
さらに、フルードが水気を吸っていると、こんな感じに少し白濁しています。
ここに出てくるフルードが透明になるまで、上の作業を続けます。
この時は、常にシリンダー内の液面に注意を払いましょう。
フルードの液面が少なくなったら、早め早めに注ぎ足していきます。


そこまで色が付いた状態ではないので分かりにくいかもしれませんが、最初はこんな感じ。
頑張ってやってると…

こんな感じに、無色透明のフルードが出てきます☆(^ー^)ノ
1つ上の写真との違いが分かりますね(*^^)

交換が終了したらレンチでボルトを締めて、耐油チューブの付け根を掴んで外します。
ゴムキャップを付け、ブレーキの利きを確認したら、終了〜♪(*゚▽゚)ノ


3.エア抜き

もし、ブレーキの利きがフワフワしてたらエアを噛んでる証拠!
エアを噛んでしまったら、エア抜きをしなければなりません!(`0´;)ノ オウ!

エアは、ホース内部とキャリパー内部の2箇所に入ります。
ホース内部はシリンダーから、キャリパー内部はキャリパーの排出口から出てきます。
ホース内部にあると、下の写真のようにシリンダーから気泡が見えます。

エア抜きは、握ってエアが出たら、車体を傾けたり振動を与えたりして、10秒ぐらい時間を置いてから握っていきます。
そうすると、ポコッ………ポコッ………って感じで出てきます。
非常に気力のいる作業です(^-^;

キャリパー側のエア抜きは、フルード交換作業と同じで、
レバーをニギニギして、フワフワ感が無くなったら、握りこんだまま排出するという方法です。
排出されたフルードに気泡がなくなれば、OKです!
基本的に、フルード交換時にはやる必要はありません。

フルード交換時にはエアが無くても、走ることでホースやキャリパー内に残ってたエアが出てきてしまうので、
ブレーキがフワフワしてたら、エア抜きをしましょう。
これの場合はエアの量が少ないので、結構楽チンです☆



●感想

だいぶ古くなってたので、ギュッ!っと利くようになりました!
まぁ、そこまでお金のかかりませんので、年一回はやった方が良いかもしれませんね。
ただ、交換しなくても、そこまで問題にはならないため、忘れてしまいますが…(^-^;