チェーン張り調整

チェーンというものは、そのまま使っていれば、当然伸びてきます。
さらにそのまま使っていると、チェーンやスプロケへのダメージが増え、チェーン交換時期が早まってしまいます。
チェーン交換はなかなかの高額メンテなので、なるべく長ぁ〜く使いたいですよね。
そのためにも、チェーンオイルとともに、このチェーンの張りを調整することが大切になります！

しかも、このメンテは車載工具で出来る!!ってところが強みです！

たまに、外装は色々いじっているのに、チェーンが弛みっ放しのバイクを見かけます。
そんな見掛け倒しなライダーにはなりたくないですよね。。
頑張って自分で調整してみましょう!!(^ー^)ノ

●調整時期

チェーンの最大振幅（チェーンの真ん中で、上げた時と下げた時のその幅）以上になったとき。

メーカー規定振幅：15〜25�o

●用意する物

・車載工具にある右側３つ
・メガネレンチ<12�o>（車載工具のペンチでも大丈夫）

●作業

１．振幅のチェック

まず、チェーンの振幅をチェックしましょう！
チェックは、チェーンの中央付近で行います。
やり方は、スパナ等で持ち上げた状態から、反対に上から押さえつけた状態までの振幅を測ります。
このとき使うのが、上の工具の写真にある、左から２つ目の平たい棒のようなもの。。
これには、↓の写真のように実は切込みが入ってます。

ちょっと見難いですけど、ちょうど写真の中央付近に横に線が入ってますよね？
このように３つほど付いてまして、真ん中の線が上端からちょうど15�oの部分になります。
下の線は、同じく上端から30�oになります。
なので、下の線まで振れていたらブァツ！
真ん中の線近くまで調整する必要があります。
使い方は、チェーンを挙げた状態で、チェーン下部（もしくは上部）に上端がくるようにします。
そのまま、チェーンだけ下に下げて、その時のチェーン下部（上部）の場所を見るわけです。

因みに、上の線は何のためなのか、分かりません。。(^-^;

２．チェーン張り調整

さて、本題のチェーン張り調整ですが、技術的にはかなり簡単です。
が！
調整するためにやるリアタイヤのボルトを緩めるのが、非常に大変…
まず、↓の写真のように工具をセットします。

メガネレンチ<24�o>に、振幅チェックで使った平たいヤツを装着させた物です。。
ホントは車載工具じゃなく、24�oのソケットがあればいいんですが、如何せん自分のレンチセットにはないので…(^^;

で、これを、上から下に、蹴ります!!(｀□´;)
ホントは、写真の状態じゃやりにくいので、もう一段階下に下げた状態でやります。。
このボルトは9kg/mで固定されているので、とても手じゃ回りません…
ガシガシ蹴っちゃいましょう！(｀０´)ノ

で、少し緩めば蹴らなくても回るので、緩めます。
外す必要は無いので、レンチじゃなく手だけで回せるようになったら、調整します。

調整の仕方は、写真にもあるリアスイングの端の２つのナットを使います。
調整を行うのは、まず左側（チェーン側）からです。

ちょっと字が崩れちゃってますが、、黄色い○が調整するナットで、赤い○がチェーンの伸びをチェックする部分です。

まず、先にある比較的小さいロックナットを、レンチ<12>を使って緩めます。
で、2つ目のナットで調整していきますが、これは緩めちゃダメ！ですよ〜(^▽^;)
これを緩めるとチェーンも緩んじゃいますからね。。
つまり、これを締めこんでいくわけです。
締めるとチェーンも張るので、振幅をチェックしながら、なるべく15�oに近づくように調整します。

で、調整が終わったら、今度は反対側も調整します。
しないと、タイヤが傾いちゃって、ロスに繋がっちゃいます。
やり方は一緒ですが、上の○部分にチェーン調整目安があるので、左側のと右側のを同じだけ調整します。
 
左の写真が左側、右のが右側です。
まぁ、上の写真みたいにあるんで、同じように合わせるわけですよ。。
で、左側のには、写真のように『合わせ位置』と『交換時期』というのが、ありますよね？
弛みを調整していくと、上下の矢印が交換時期の方に近付いていくのですが…
と、まぁそう言うことです(*￣▽￣*)ノ"

これが終わったら、一応チェーンの最終確認して、ロックナットをしっかりと締めて、
アスクルナットを思いっっっきり締めたら、終了です!(*゜▽゜)ノ

●効果

伸びきってると分かると思いますが、アクセルのレスポンスが上がります。
まぁ、チェーンの寿命に影響しますし、かなり簡単で時間もかからないので、ちょくちょくやってみると良いと思います。(*^^)