クラッチ交換


クラッチとは…
切るとギアが入れられ、繋ぐとギアが入る"アレ"です。

…すみません、良く知らないです。。(;´Д`A ```

そんなクラッチ、長いこと使っていると、当然磨耗してきてしまいます。
クラッチディスクが磨耗するとクラッチが滑る、つまりエンジンの回転数とギアの回転数がマッチしないことになります。
『回転数は上がってるのに、スピードが全然上がってこない』、なんてのはこれが原因。。

さらに、6万キロ以上乗っていると、半クラでも滑ります。。( ̄Д ̄;;
繋ぐ時に、『カカカカ!!!』と鳴ってギアが噛み合ってない感じがあれば、だいぶ滑ってます…(;´Д`A ```

クラッチ交換にはオイル交換と特殊工具が必要なので、ちょっと面倒です。
が、慣れれば(工具が揃えば)交換自体はそこまで大変ではないかも?


●交換時期

・クラッチが滑るとき

交換推奨時期:2万km


●用意する物

 

・クラッチディスクB (HONDA純正品 部品番号:22201-KY1-000 \892) 1個
・クラッチディスクA (HONDA純正品 部品番号:22201-166-000 \892) 6個

・クラッチプレート (HONDA純正品 部品番号:22321-KE7-000 \693) 6個

・ガスケット(HONDA純正品 部品番号:11394-KE8-000 \1,218)

・ロックナットレンチ(STRAIGHT製 26x30mm \1,380)

・クラッチアウターホルダーB(KITAKO製 \3,153)

・アダプタソケット(3/8→1/2 \1,000くらい)

・ネジ(直径5mmの1個\50ぐらい?)

・液体ガスケット(\577)

・ガスケットリムーバー(無くてもできなくはないが、あった方がいい \1,300ぐらい)

・ソケットレンチ<8,10,12,17>

・スクレーバー(ガスケットが酷いとき…) 自分はカッター使っちゃいました(^^;;

・紙やすり(必要あらば)


●作業

1.エンジンオイル抜き

これはエンジンオイル交換の項に載せてあるので、そちらをご参照下さい(*- -)(*_ _)ペコリ

エンジンオイルは抜くだけです!
くれぐれも新しいオイルはまだ入れないで下さい。
入れてしまったら、クラッチ交換できませんので。。(^^;;


2.クラッチケースカバー着脱

まず、クラッチケースカバーを外します。
カバーを外すだけなんで、簡単簡単♪

…かと思いきや!!; ̄ロ ̄)!!

長年、空けられてないカバーは、恐ろしいまでに接着されています。。
頑張って開けましょう。

これが、クラッチケースカバーです。
周囲にあるボルトを全部外すことで取れます。

最初に上のクラッチケーブルを固定しているボルトを緩めましょう。

そうすると、クラッチケーブルが取り外せます。

これを

こんな感じに。

で、外したら次の段階!
全部のボルトを外します。

ボルトを外したら、いよいよカバーの取り外し!
これが大変…

最初、プラスティックハンマーか木槌で全周囲叩きます。
で、叩いた振動で接着が弱くなったところで、カバーを手前に引っ張ると外れます☆

…なんて、簡単に外れたら誰も苦労しません…( ̄Д ̄;;

自分、最初下に落ちるもんだと思ってたんですよ。。
木槌で思いっきし叩きましたね、落とすつもりで。。
うんともすんとも言わないので、引っ張ったり色々しましたが、びくともしない…(ーー;)
で、隙間に−ドライバー叩き込んで、起こしたんですよ。
こんな風に↓↓

全周囲起こしたんですが、それでも落ちてこない。。
あれ?(・・?)と思って引っ張ってみたら、取れました…
良く見たら、ビットで落ちないようになってました…(-_-;)
でも、変形してなかったんで、良かったですC=(^◇^ ; ホッ!

で、外すとこんな感じ。

いいですね〜、マシン!!って感じです☆(*^^)
左側のデッカイのがクラッチ本体になります!

ちなみに、カバーの方はというと、、、

こんな感じに。

ところで、周りについてる黒いのは何??
と思われた方がいるでしょう。

そう!

これが!!

ガスケット!!!( ̄■ ̄;)

新品は緑色です。
それが、長い時間(20年以上)放置されていると、こうなります…( ̄Д ̄;;
元は1つだったモノは、千切れてカバーと本体にしっかりと癒着しております。

ということで、次はこのガスケット剥がしに!!(^▽^;)


 

3.ガスケット剥がし

さぁて、一番面倒だったガスケット剥がしにまいります(。-_-。 )ノ
まぁ、新しければ簡単に剥がれるので大丈夫だと思います。

…でも、20年以上交換してない場合は、かなり面倒…(-_-;)

こんなんなってる…

本体側も…

これをガスケットリムーバーやスクレーバー、紙やすりなどを使用して出来る限り剥がします。

手で取ってもこんな感じ。。

簡単にちぎれちゃいます( ̄Д ̄;;

1時間ぐらい頑張って、、、、取りきれませんでした…(_ _;)
まぁ、液体ガスケットで隙間は埋まるので、大丈夫でしょう(^-^;



4.クラッチを外そう

さて、ようやく本題。
クラッチを外しましょう!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

コイツを外します!

まずは、ボルトを外しましょう。

実はこれはちょっとめんどくさい。。

手順は、四つあるボルトのうち対角にある2つを緩めます。
ある程度まで緩めたらもう一方の対角の2つを同じくらいまで緩めます。
それをボルトが外れるまで繰り返します(^-^;

何故そうするかと言うと(ネジ外しの基本ではありますが)、
ボルトで止まっているプレートの下にバネが入っていて、ネジを緩めると一部分の負担が増える。
当然、あまり負担をかけるのは嫌なので、負担を少なくするため対角に緩めていく、ということです。

まぁ、ボルトが曲がってしまったら厄介ですし、時間かかっても問題ないのが一番です☆

で、外すとこんな感じ。
バネはとっちゃいましょう。

 ジャン!

ジャジャン!!

と出てきた、この変なものを外します。
これを外すのにようやく特殊工具の出番!!

こっちの小さい方(26mm)を当てます。
ところでこの特殊工具、一般的なレンチの大きさである3/8ではなく、1/2という大きなタイプ用です。
1/2のレンチは大きい分耐久性に優れ、強い力をかけられるため、整備士さん達が使うようなものです。

自分の持ってるのは当然3/8なので、アダプターソケットが必要になります。
これがちょっと高い…(^^;

こんなんで1000円越えるんですよ…?( ̄Д ̄;;

で、これをロックナットレンチに装着します。

お次はクラッチアウターホルダーの出番!
今度はロックナットレンチをこれに装着します!

最初はサービスマニュアル通り、クラッチアウターホルダーの上から出来るもんだと思っていたら、
穴が小さくてロックナットレンチが入らない…( ̄■ ̄;)!?

焦ったの何の。。

でも、写真みたいに無理やり入れてみたら、なんとか大丈夫でした!C=(^◇^ ; ホッ!

で、これをクラッチに、、、

クラッチに、、、、、

…このまんまだと、純正のボルトが届きません…(_ _;)
なので、ホームセンターでネジを買って、なんとかOK。。
大きさは、これぐらい。

すみません、長さを良く覚えておらず、直径5mmのです(^^;;
短いと届かないので気を付けましょう!

で、これで止めると

こうなります。
ホントは4つ全て止めた方がいいんですが、ネジ径が分からずとりあえず買った2本で止めてみました(^-^;
なんとか大丈夫でしたが、ひん曲がっていたので、4つで止めた方が良いでしょう(^▽^;)

で、かな〜〜りのトルクで止められているので、頑張って外しましょう!
もちろん、延長ソケットは必須です。

外れると

抜けます。

車体側はと言うと

なんかキレイ…(*゚ー゚*)
ようやく出てくれました、クラッチです!!

これを取り外すと

こんなになってます♪

 

5.クラッチ交換〜取り付けまで

これを交換します。
ディスクは2種類ありますが、一番上がディスクBであとはAです。
ディスクAとプレートは交互に重ねるようにすればOKです。

ちなみに、新品との比較。

 

随分磨り減っておりました(^-^;
まぁ予想通りですね。

あとは、交換して元通り取り付けるだけ!

固定ボルトの締め付けトルクは9.0kg/mです!

ガスケットに液体ガスケットを隙間がないように塗り、カバーに貼り付けて、本体につけましょう!(^ー^)ノ
で、ボルトを締めていけばいいだけ。

クラッチケーブルを取り付けて…

エンジンオイルを入れて…

エンジン掛けて、しっかりと吹け上がり、
試運転して大丈夫だったら、、、

終了〜(*゚▽゚)ノ

 

(後記:2010/9)

実は今回、ディスクB(フリクションディスク)を発注し忘れ、Bのみ交換していません…(ーー;)
そのため、ギアチェン時の滑りはなくとも、エンブレ時に滑ってくれる、そんな仕様に。。
次回、オイル交換時にまた交換します…(-_-;)


●効果

半クラで滑らなくなります♪
繋がりが非常に良くなります(*´∇`*)

燃費は、、、上がってるのかよく分かりません…(^-^;

慣れと工具等さえあれば、結構簡単に出来るものですね!